宝研堂/硯/円硯

浅草で昭和14年から続く書道用具専門店「宝研堂」の4代目であり、日本で唯一の製硯師の青栁貴史氏制作の円硯です。

こちらの硯は、円を基調とし、装飾を削いだシンプルなデザインで、「書く分だけ磨る」という使い方を目的として、墨を溜めるところを設置していません。磨るところは中心に向けて緩やかなすり鉢形状になっているので、磨るところ＝溜めるところとしてお使い頂けます。

硯の素材には、良質な硯を多く産み出してきた中国の端渓（たんけい）硯材中、坑仔岩（こうしがん）と呼ばれる古来より文人書家に愛されてきた稀少良材を使用しております。石の粒度が細かく墨への応答性に大変優れ、力を入れずに磨ることでサラサラとした書き心地の良い墨を作ることができます。

●ご使用方法
少量の水を垂らし、力を入れずに円を描くように磨ってください。

●お手入れ
使用後、濡れたティッシュで残墨を拭き取ってください。とくに細かい手入れは不要です。
墨汚れが強い時などで洗う時は、食器を洗う程度のあたたかいお湯で、指で優しく残墨を洗い落としてください。たくさん使用することで、磨り心地が鈍く感じてきたら、硯用泥砥石で研ぐことで磨り心地は復活します。

※自然の石が故、薄くヒビが確認できるものもございますが全面丁寧に処理しており使用には全く問題ございませんのでご安心ください。

・硯サイズ：102ｍｍ径×5ｍｍ
・木箱サイズ（タモ材）：119ｍｍ径×30ｍｍ